「くまはぎ」って知ってる?廃棄される予定の木を薪にして里山整備につなげるクラファンがスタート
2022年06月03日 12:00
抜粋
突然だが、この記事をお読みの皆さんは「くまはぎ」をご存じだろうか。恥ずかしながら私も今回のクラファンまでは知らなかったのだが、簡単に言えば「クマによって樹皮をはがされること」となる。こうなると木は腐ったり、枯れたりするので廃材となる運命だ。
そんな「くまはぎ」の被害に遭った樹木を薪として活用するプロジェクトが「くまはぎの薪」だ。売り上げは里山整備に使用されるという仕組み。ストーリーと思いが乗った薪というのも珍しい。
「くまはぎ」の被害は増加している

実は「くまはぎ」の被害は年々増加しており、石川県の4市の2016年から2020年までの5年間で約5ヘクタールに当たる約3,510本が被害に遭っている。たった4市の中で、大きさにして東京ドームより少し広いくらいの面積分の樹木と言い換えればわかりやすいだろうか。
地方の過疎化で里山が荒廃し、人の暮らすエリアと熊の暮らすエリアの境界線があいまいになってしまったことで、より山奥で行っていたはずの「くまはぎ」が人里エリアまで下りてきてしまったのである。
「くまはぎの薪」を通して林業を知ってもらいたい

「くまはぎの薪」が目指すのは、くまはぎに遭った樹木をキャンプ用の薪として販売し、その売り上げを里山の整備に使用するという循環。そもそも林業は産業全体で危機に瀕しており、1955年から2015年までに10分の1に従事者が減少しているほどだ。
普段都市部に住んでいると気づかないが、こういった取り組みを通して林業の今と未来を考えるきっかけになるのは豊かな人生には必要。今後は気軽に森づくりに関わる活動を検討しているとのことだ。
林業の衰退はキャンプのピンチ

「林業が衰退してもそんなに困らないし」と思ったアナタ、実は自分ごとでもあるとお気づきだろうか。教科書的な回答で言えば、長い目で見て土砂災害や地盤の弱体化などに繋がるという意味では自分ごとなのだが、我々がキャンプをするフィールドも大いに問題を受ける。
実際に昨今、キャンプ場で熊に遭遇したという話も増えてきている。林業の担い手が減って里山が整備されなくなると、安心してキャンプも出来なくなってしまうのである。
想いの乗った薪でキャンプに豊かさを

本当に豊かなキャンプをしようと思うのであれば、高価で上質なギアを買って安心安全に野外活動することよりも、産業全体のためになる行動をしたいというもの。もちろんコスト的な意味ではキャンプ場で販売されている薪の方が使いやすいが、たまには「想いの乗った薪」を使ってみるのも一興。グループキャンプなどで酒の肴にでもなれば幸いだ。
プロジェクトは2022年7月15日までで、薪は8月から順次発送となる予定。















